ALLDAYレポート

ALLDAY3.5レポート

3月5日(日)に代々木公園バスケットボールコートで行われたバスケットボールトーナメント「ALLDAY3.5」レポート(text:Akiba)





ワイルドカードトーナメント


■餓っ鬼んちょ × AttS■
若さで勝る「餓っ鬼んちょ」か、初出場のヒューマンアカデミー学生チーム「AttS」どちらが勝つか全くわからないワイルドカード1試合目。互角の出だしかと思われたが、「餓っ鬼んちょ」がトラベリングを含めてファウルを連発。フリースローを手堅く決めた「AttS」が勝利。15ー19。

■OUTBREAKERS × DMG■
前半からDMGがアウトからのシュートを決めて先攻。精度が高い。OUTBREAKERSはリバウンドを取って粘り、逆転。DMGは遠目のシュートが落ちるようになり厳しい展開。ラスト1分、お互い3ポイントを入れて1点差でOUTBREAKEERS。インサイドがOUT、遠目はDMG。残り13秒で同点。最終スコア、21ー19でOUTBREAKERS。

■メイビー?× HOT BLIZZARDS■
久々のALLDAY登場HOT BLIZZARDSは速攻で先制するが、初出場のメイビー?も3ポイント、スティールからの速攻などで抵抗。互角の戦いをみせる。残り1分を切ってメイビー?はフリースローでリードを奪うと5ファールルールからのフリースローも決めて3点差に広げる。しかし残り4秒からHOT BLIZZARDSはAND1。1点差からのフリースローは外れるもリバウンドから残り2秒でシュートファールを得る。これを1本決めて同点。試合は延長戦へ。結局3分間の延長戦を制したHOT BLIZZARDSが20-13。このコートでの1日の長を見せつけた。

■AttS × HOT BLIZZARDS■
一回戦を快勝した両チームの戦いは、HOT BLIZZARDSが序盤から圧倒。タイトなディフェンスから速攻で得点を重ねる。AttSもフリースローで追い上げるが、HOT BLIZZARDSは効果的なメンバーチェンジで点差を縮めさせない。結局終止リードを保ったHOT BLIZZARDSが20-12で快勝。決勝トーナメントへの挑戦権まであとひとつと迫った。

■OUTBREAKERS × BANANA■
前回のALLDAYで勉族をギリギリまで追いつめたBANANAが登場。対するは1回戦で埼玉の強豪DMGを下したOUTBREALKERS。ビブス着用ながらもその実力は確かなBANANAが実力を見せつける。GOOD Dからの速攻を中心に、外からのシュートも冴え渡る。OUTBREAKERSもAND1、5ファールールからのフリースローなどを決め食い下がるが、BANANAの速攻をとめられず点差を縮められない。結局、終盤さらにリードを広げたBANANAが30-12で快勝。好発進を決めた。

■BANANA × HOT BLIZZARDS■
絶対王者への挑戦権をかけたこの一戦、まずはHOT BLIZZARDSが3ポイントを沈めて先制すると、さらにGOOD Dで序盤は完全にHOT BLIZZARDSがペースを握る。さらに3ポイント、インサイドとオフェンスも冴え、点差を広げる。この試合、HOT BLIZZARDSの特筆すべきはGOOD D.。開始6分間過ぎまでBANANAに1点も与えない。結局BANANAのオフェンスを5点で押さえきったHOT BLIZZARDSが19-5。快勝で決勝トーナメント出場を決めた。


本戦トーナメント

■street college × 太平洋クラブ■
1回戦屈指の好カード。注目のstreet collegeが登場。平均身長192CMという体育館バスケの超エリート達がALLDAY初参戦!!対するはALLDAY5強の一角太平洋クラブ。ストリート叩き上げのエンターテイメントチームが体育館のエリートにどう挑むか!?

前半:先手を取ったのはstreet college、BANANAがインサイドから決める。対する太平洋クラブもすかさずHUMMERがジャンプシュートを決め同点に追いつく。しかし高さに勝るstreet collegeはリバウンドを制すると追加点をあげる。太平洋クラブもTAIKI、STが決め、互角の戦いを繰り広げる。残り1分を切って太平洋はST、street collegeはBANANAのフリースローが決まり同点。残り3秒から太平洋STが1ON1から沈めて太平洋2点リードで折り返し。
後半:開始早々高さに勝るstreet collegeが太平洋を圧倒。BANANAを中心にあっさり逆転する。太平洋クラブは5ファールルールに苦しみじわじわリードを広げらる。さすがの体育館エリートだけあってstreet collegeはフリースローを外さない。太平洋もHUMMER、STがらしさを見せるも、フリースローに加えてBANANAの3ポイントも冴え渡り追撃を許さない。結局、34-22。注目のstreet collegeが一角崩しでALLDAYデビューを飾った。


■TEAM-S × エクセレンス■
KING HANDLESとEXILEの大型補強を行なった「横浜の雄」TEAM-Sが登場。練習から圧倒的なDUNKを見せつけ観客の度肝を抜く。対するは東京が誇るクラブチームの強豪エクセレンス。クラブではすでに全国出場を決めている。

前半:初っ端からKING全開。圧倒的なドリブルハンドリングを見せつけ観客を沸かすと先制点を決める。続いてEXILE。KINGがカットインからループパスを送ると、そこに飛び込んで豪快なアリウープ!!次元の違うバスケで観客の度肝を抜く。エクセレンスも正統派バスケで対抗するが、Sは他も豪華。NAKAMOTOのハエ叩き、TAKUのGOOD D、JUNのパスワークと圧倒的な層の厚さを見せつける。エクセレンスは5ファールによるフロースローを確実に決め反撃するが、SはK&Eに替えてMICKY、MAMUSHIを加えた「いつものS」でも十分の迫力。結局16-11、前半リードで折り返す。
後半:MAMUSHIに替えてSHU-Gが入って迎えた後半。外タレ抜きでもSは強い。NAKAMOTOがゴール下をねじ込んで後半も先制すると、MICKYのフリースロー、JUNの速攻であっという間にその差を2桁に。さらにTAKUがスルスルとゴール下に潜り込んでパスを受け決めると、JUNの3ポイント、SHU-Gの速攻、MICKYのジャンプシュートとやりたい放題。なんと後半開始から19ポイントを連続であげる。Sは残り3分を切ってK&Sを満を持して投入。エクセレンスもAND1などで抗戦するが、ここからはショータイム。EXILEが華麗なハンドリングを見せれば、エクセレンスの#10 YOSHIMOTOもKINGに果敢に1ON1を仕掛けるなど観客を沸かせて試合終了。結局、39-20。Sがいつも以上に盤石な船出を決めた。


■FAR EAST BALLERS × 六実レイダース■
FEBが2006年初登場。AJ、ATSUSHIをケガで欠く中、その戦い方が注目される。対するは千葉が誇るクラブチーム、六実レイダース。前回のALLDAYでは苦杯をなめているだけにリベンジを果たしたい。

前半:CHRISのフックシュートでまずはFEBが先制。さらにYOHEIがブロックで止めたボールをCHRISが素早くフィードしPAPAがジャンプシュート。序盤はFEBがペースを握る。対する六実も長田が決め反撃するが、FEBはゴール下をKUNIOがねじ込みペースを渡さない。しかし六実も反撃。3ポイントを決め1点差に迫ると、さらにGOOD PASSからゴール下を沈めて逆転に成功する。FEBはここでTANAを投入、流れを変えにかかる。これが功を奏しTANAのボール運びからCHRISのジャンプシュートで逆転すると、さらにTANA、CHRISと鮮やかにボールを回してYOHEIが3ポイントを決める。結局13-7。FEBリードで折り返し。
後半:FEB、MATSUのジャンプシュートが決まって後半スタート。対する六実も3ポイントを決め反撃するが、FEBはYOHEI。中に切り込んでTANAのパスを受けると、振り向きざまにジャンプシュート。さらにMATSUのブロックなどGOOD Dで六実を抑えると、途中投入されたHIDEが追加点を決める。FEBはいつになくいいムードで試合を展開。これまでのALLDAYで見られなかったFEBらしさを随所に見せる。さらにCHRIS、HIDEが立て続けに追加点をあげると、TANAのパスワークも冴え渡って、結局FEBが31-17で快勝。打倒SUNDAYへ好スタートを決めた。


■SUNDAY CREW × HOT BLIZZARDS■
過去4大会で4回優勝の「絶対王者」SUNDAY CREWがここで登場。ここまで一度も代々木の土がついていないチャンピオンチームが「4度あることは5度ある」を証明する。対するはワイルドカードを制したHOT BLIZZARDS。組織力を武器に王者の喉元に噛み付きたい。

前半:ISAACの3ポイントが決まってゲームスタート。対するHOT BLIZZARDSも#11がお返しの3ポイントを決めすぐさま同点に追いつく。それでも余裕しゃくしゃくの王者はPEOPLESのジャンプシュートでリードするとISAACを中心にゲームを組み立て、終始リードを奪ってゲームを進める。しかしHOT BLIZZARDSは予想以上に抵抗。#11のドライブイン、#8の3ポイントなどで王者に小差でついて行く。パスミスなどもありなかなか思うようにゲームを進められないSUNDAYは終盤、ISAACのDUNKも飛び出すがイマイチ流れに乗れない。逆にHOT BLIZZARDSの3ポイントが連続で決まり、16-18。王者がリードを許して後半へ折り返す。
後半:思わぬビハインドで後半を向かえたSUNDAYは開始早々連続でポイントをあげ逆転するが、HOT BLIZZARDSは3ポイントを沈めまたもリードを奪う。しかしそれでも王者は強い。ISAACのゴールで再びリードを奪うと、MASAが速攻からゴールをあげリードをじわじわ広げ始める。HOT BLIZZARDSも#5がフェーダウェイを沈めるなど抗戦するが、ここでISSACが豪快なDUNKを決め雄叫びを上げる。さらにBOBBYのジャンプシュートなどでリードを広げると、後は残り時間と相談しながらいつもの「王者」に。結局25-34。王者SUNDAY CREWがちょっとした冷や汗をかいたものの、順調に「ウォーミングアップ」を消化して勝ち上がり。「5回目」に向かって出発した。


準決勝 ■TEAM-S × street college■
今大会の注目チーム同士がここで激突。初参戦で太平洋クラブを下したstreet collegeはここが試金石となる。ただでさえ横浜を代表するチームが、KING&EXILEを「加えてしまった」今回。「ミラクルS」に、体育館のエリート達が牙を剥く!

前半:先手を奪ったのはS。KINGが「フツーの」ジャンプシュートを決める。対するstreet collegeも#9がすかさずドライブイン。開始15秒で名勝負の予感を漂わせる。street collegeはさらにINONEMが3ポイントを沈めリードを奪うと、BANANAがゴール下からAND1。序盤はstreet collegeがペースを握る。SはEXILEがドライブインからフックシュートを決め観客を沸かせるが、street collegeはBANANA。力強くインサイドをねじ込んでペースを渡さない。さらにWETTYの3ポイントで得点差は2桁まで広がる。SもNAKAMOTOが振り向きざまのフェーダウェイを決めるが、street collegeはBANANA。こぼれ球をちょこんと押し込んで点差を縮めさせない。ここからは一進一退。お互い点を取り合って、20-10。脅威の学生連合がダブルスコアで後半へと折り返す。
後半:後半に入ってもstreet collegeのイキオイは衰えるどころかむしろ増す。BANANAをINONEMを中心にゴールを量産。16点差までリードを広げる。レペゼン横浜として、今まで日本のストリートを牽引してきたチームとして、ストリート「ぽっと出」の学生連合相手に負けるワケにはいかないSは、NAKAMOTOを中心に反撃。KINGも1ON1からstreet collegeを切り裂く。しかしstreet collegeは高さを活かしたスピーディーな速攻で得点を重ねると、リードを保つどころか終盤さらに広げ、結局43-24。一角崩しどころか、「ALLDAYの飛車角」というべきTEAM-S越えをあっさり果たした。今大会の優勝候補筆頭と目されたTEAM-Sはまさかの敗退。ストリートの洗礼を浴びせることができなかった。


準決勝 ■FAR EAST BALLERS × SUNDAY CREW■
ALLDAY以前からの因縁のカード、FEB VS SUNDAY。第1回ALLDAYでは1点差の熱戦を繰り広げた両チーム。それがSUNDAY快進撃のスタートだっただけに、FEBとしては止める「責任」がある。

前半:FEB MATSUのジャンプシュートが決まってゲームスタート。SUNDAYもすかさず3ポイントを決めて逆転するが、序盤は膠着状態。5分経過して5-2のロースコアで試合は進む。追いつきたいFEBはMATSUが速攻からファールをもらってAND1。同点に追いつく。さらにYOHEIがディフェンスリバウンドを取ると自ら独走。コートを走りきりゴールを決める。SUNDAYもPEOPLESのフリースローで同点に追いつくが、FEBはKUNIOのジャンプシュートでリードを保つと、さらに終了間際速攻からPAPAがブザービーターでジャンプシュートを決め11-7。FEBがリードで前半を終えた。
後半:「5度目」を狙うSUNDAYはここで負けるワケにはいかないと、得意の「後半スタートダッシュ」をかける。ISAACの連続ポイントで同点に追いつくと、さらにPEOPLESの3ポイント、BOBBYのジャンプシュートで一気にリードを広げる。対するFEBはTANAのアンクルブレイクで観客を沸かせると、パスを受けたMATSUが3ポイント。SUNDAYのイキオイを止める。ここからは両チームともフリースローのみで点を加える膠着状態に。残り2分を切ったところで、FEBはTANAが鮮やかなドリブルから3ポイント。これが決まって1点差に迫ると、さらに速攻からPAPAがシュートファールをもらい、ついにFEBが逆転する。しかしここからが王者の底力。PEOPLESがねじ込んで再逆転をすると、さらにISAACがフリースローを2本沈めて残り40秒で3点差とリードを広げる。FEBもPAPAのフリースローで1点差に迫るが、SUNDAYもKEITHがゴール下を決めて勝負アリ。ギリギリの接戦ながら王者が5度目の決勝戦へ駒を進めた。FEBは惜しく、悔しい敗戦。しかし今回チームのテーマでもあった「楽しむ」の中に、FEBらしさが随所に見られたのも事実。次回からの巻き返しに期待したい。


決勝戦 ■street college × SUNDAY CREW■
王者の5度目のチャレンジを阻むべく決勝の舞台に登りつめたのは、常連のライバルチームではなく初出場のstreet college。体育館を突き破ったその才能はストリートでも十分に輝きを放ち、ストリートの聖地のファイナリストとして王者の前に立ちはだかる。果たして新たな伝説が生まれるのか?それとも「代々木の常識」が今日も健在なのか?どちらにしても2006年最初のALLDAYチャンピオンがここに決まる。

前半:BOBBYの3ポイントが決まってまずはSUNDAYが先制。street collegeもすかさずINONEMがフェーダウェイを鮮やかに決めるが、SUNDAYはISAAC。3ポイントを沈めて軽く吠える。street collegeもフリースローで追い上げるが、SUNDAYはKEITHがゴール下を拾ってねじ込み、序盤はSUNDAYペースで試合は進む。決勝戦の戦い方を知っているSUNDAYは、BOBBYがゴール下を押し込んで追加点を上げると、さらにISAACのフリースローでじわじわとリードを広げていく。street collegeはたまらずタイムアウト。「食らいついて行こう」と、気持ちで負けないようにBANANAがハッパをかける。しかし再開後ISAACがゴール下に潜り込んで決めると、SUNDAYはPEOPLESがリバウンドを押し込んで追加点。street collegeもINONEMのクラッチシュートなどで追い上げるが、SUNDAYはISAAC。ゴール下を決めリードを縮めさせない。さらにISSACの3ポイントが決まって、SUNDAYのリードはついに2桁に。しかしここでSUNDAYのチームファールが早くも5に到達。SUNDAYのファールは全てフリースローになるというALLDAY特別ルールに乗じてstreet collegeは差を詰め始める。前半終了間際、ゴール下の混戦からBANANAが沈めて20-25。5点差まで縮めて前半終了。
後半:インターバルで「走りまくる」ことを確認し合ったstreet collegeは、開始早々フリースローをBANANAが決めて3点差。さらにPEOPLESのテクニカルファールからフリースローを決め1点差まで迫る。さらに#9が3ポイントを決めて逆転すると、ドライブインから散らしたボールをINONEM。SUNDAYがついて行けないスピードでボールを回し「現役」の体力を見せつける。しかし王者はMASAがスティールすると、BOBBYヘパス。これをBOBBYがISAACへGOODパスでつないで、ISAACは豪快なDUNK!代々木を4度制した王者の底力を見せる。しかしstreet collegeは#9がドライブインを決めると、INONEMが3ポイント。さらに速攻からHOPが決め、9点差と王者を追いつめる。SUNDAYもISAACのAND1で追い上げると、ディフェンスでもISAACがハエタタキ。カウンターから得たフリースローなどで3点差まで差を縮める。残り1分を切って時間を使うstreet college。SUNDAYは残り7秒でフリースローを得るがこれを外す痛恨のミス。結局、38-34。

ALLDAY5回目にして初のSUNDAY CREW越えを果たしたのは、何と初出場のstreet college !! 日本人チームの悲願ながら、「STOP THE SUNDAY CREW」を成し遂げたのは体育館バスケのエリート達。彼らが聖地代々木を制した事実は新たな伝説の誕生と同時に、これからのALLDAY、ひいては日本のストリートボールに対して大きな「何か」を突きつけた。次回のALLDAYは4月2日。
#by katoyo - | 2006-03-06 19:29:19| ALLDAYレポート|


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コメント

gLtBVbtrMaMさんのコメント

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2007-03-15 08:13:40

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