ALLDAYレポート

ALLDAY4.9レポート

4月9日(日)に代々木公園バスケットボールコートで行われたバスケットボールトーナメント「ALLDAY4.9」レポート。
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ワイルドカード

第1試合■びゃっこたい × トゥインクル■
トゥインクルの欠場により、びゃっこたいの不戦勝。久々の本戦出場を目指すびゃっこたいは戦わずして勝利。

第2試合■banana × NET’S■
開始早々bananaは3ポイントで先制。対するNET’Sだがボールをスティールされるなど序盤は押され気味。お互いアウトサイド中心の組み立てとなるが、bananaはディフェンスが固い。スティールからの速攻で着実に加点する。ボールを落ち着かせてインサイドから攻めるNET’Sだが、粘り強いbananaのディフェンスでなかなか得点に結びつかない。終盤NETSは3ポイントで逆襲するがこれも単発。結局24-9、bananaが手堅く初戦を突破した。

第3試合■下克上 × BOUNCE■
久々に登場のBOUNCE。対するは美竹公園ジョーダンコートから登場の下克上。文字どおり大会に新風を起こせるか?
開始早々得点したのは下克上。ストリートらしく当たりの激しい試合展開に。残り7分で6対0、下克上のリード。まさかの一方的な展開になる。下克上はリバウンドなど確実に飛んで抑える、BOUNCEは厳しい展開、集中力も切れ気味か。残り2分、フリースローでBOUNCEは初の加点。ここから巻き返せるか?ラスト1分、下克上のファールで得たフリースローを決めて得点は10対4。BOUNCEは必死に追いすがるが最終スコアは10対6。本戦出場チームクラスの実力と目されていたBOUNCEはまさかの初戦敗退。下克上は下馬評を覆す戦いぶり、全員一丸になって走りまくるバスケとゴール下の確実なリバウンドを武器に初戦突破。今大会の台風の目になるか?

第4試合■DMG × OUTBREAKERS■
開始からしばらく双方ともに点が入らない、じりじりした展開。風が強いからかフリースローすら入らない。開始から3分、まだどちらも無得点のまま。初得点はDMG、インサイドへの切れ込みからの例アップ。対するOUTBREAKERSもすぐに追いつく互角の展開。DMG3番は落ちたシュートを空中で拾いゴールに運ぶ、ロースコアゲームの中ポテンシャルを見せ付ける。さらに遠目からのシュートでDMGが2点追加、引き離せるか。そうはさせじとOUTBREAKERSもインサイドからの加点で追いすがる。ラスト2分半で4対6、どちらが勝つか全くわからない状況。ラスト30秒、OUTBREAKERSは遠目からの得点で6対6の同点。そのままタイムアップ、今大会初の延長戦に突入。3分間の延長がはじまりリードを奪ったのはOUTBREAKERS、2点リードで残り1分を迎える。残り20秒でさらに加点し引き離す。残り10秒でDMGも加点するがここまで。最終スコア10対8、OUTBREAKERSが初戦を突破した。

第5試合■びゃっこたい × banana■
1回戦を不戦勝で抜けたびゃっこたいと、同じく1回戦を圧勝で抜けたbananaの一戦。果たしてどういう展開になるか、かなりレベルの高い試合が期待される。
開始すぐにファールを得たのはびゃっこたい、1本決めて先制する。さらに当たりの強いインサイドから加点する。序盤は互角の展開ながらびゃっこたいがリードを保つ、とにかく両チームとも当たりが激しいストリートな雰囲気のゲーム。残り7分で7対6、びゃっこたいがリード。Bananaが鋭い切り込みで逆転すれば、びゃっこたいが再逆転、さらにbananaが逆転、またもびゃっこたいが再々逆転。観ていて面白い追いつ追われつのシーソーゲームに。残り5分で11対10でびゃっこたいがリード。押し気味にゲームを進めるのはびゃっこたい、残り3分で5点のリードに。対するbananaは遠目からのシュートで追いすがる。残り30秒で1点差、ついに10秒で逆転。ワイルドカードながらハイレベルの激戦をbananaが制した。

第6試合■下克上 × OUTBREAKERS■
BOUNCEを倒して波に乗る下克上と、ロースコアゲームで不完全燃焼ながら勝ちを拾ったOUTBREAKERSとの一戦、下克上は一気に本戦出場を決めたいところ。
先制したのはOUTBREAKERS、しかし開始2分の加点でじりじりした展開。一方の下克上はファウルからのフリースローで1点返すが、OUTBREAKERSはインサイドからのシュートで引き離し、開始4分で3対1。徐々に加点するOUTBREAKERSが5点リードで後半に突入。下克上は最も高い3番が負傷退場して厳しい。残り3分で10対2、下克上は追いすがりたいところ。お互い遠目からのシュートを1本ずつ入れてラスト1分で14対4。最終スコアは18対6、OUTBREAKERSが本戦出場を決めた。後半一気に突き放したOUTBREAKERSはやっとエンジンがかかってきたか?ワイルドカード決勝の試合振りが期待できそうだ。

ワイルドカード決勝■banana × OUTBREAKERS■
本戦での対SUNDAY CREW、対FAR EAST BALLERSをかけた一戦。負ければ本戦出場も王者SUNDAY CREWと連戦であたることになり非常に厳しい。なんとしてでも勝利して本戦活躍を目指したいところ。
OUTBREAKERSは開始早々に速攻でリードを奪う。一方のbananaはインサイドから得点して同点。しかしOUTBREAKERSは遠目からのシュートも決まり突き放す。これまでとは打って変わって得点力を見せるOUTBREAKERSだがbananaもこぼれ球を拾っての得点など卒がない。残り7分で8対4、OUTBREAKERSのリード。しかし集中力が切れないbanana、さらにボールをスチールしての速攻で同点に。残り6分で8対8同点、5分にはbananaが逆転、その語すぐにOUTBREAKERSが同点に。この試合も白熱したシーソーゲームになった。残り4分でOUTBREAKERSが逆転、さらに残り3分でbananaが3ポイントで逆転、13対12。残り2分、今度はOUTBREAKERSがインサイドで加点して逆転。まったく互角の展開だったが連続してシュートを決めて突き放す。そのまま最終スコア18対13でOUTBREAKERSがワイルドカードを全勝で抜けた。Bananaは連戦でSUNDAY CREWに挑む。



ALLDAYトーナメント
第1試合■SUNDAY CREW × banana■
前回ALLDAYで初の敗北を喫した「絶対王者」SUNDAY CREW。苦渋を飲まされたSTREET COLLEDGEに雪辱するまではもう負けられない。対するはワイルドカードを勝ち上がったbanana。本戦での初勝利を目指すには荷が重い相手だがどうにか食らいつきたい。



前半:先制したのはSUNDAY。まずはBOBBYがインサイドをねじ込むと、さらにMASAの速攻などで6-0と突き放す。対するbananaは10番中山の3ポイントで追い上げるが、そんな追撃ムードを断ち切ったのは「代々木の覇王」ISAAC。アリエナイ距離を飛んでダンクを豪快に叩き込み、代々木に王者がかえってきたことを高らかに知らしめる。SUNDAYはさらにISAACが圧倒的な身体能力をいかしたインサイドで続けざまに得点して完全にコートを掌握する。しかしここから挑戦者bananaが猛反撃。フリースローでSUNDAYの猛攻を止めると、中山が再び3ポイント。さらにフリースロー、連続速攻で4点差まで追い上げる。結局前半は18-12。bananaが王者相手に善戦し前半を終える。

後半:立ち上がりbananaは柴村の3ポイントで1点差とする。しかし「後半開始早々の爆発力」ならSUNDAYの「お家芸」。インサイドで加点すると、ISACCの3ポイントも決まって最初の2分で23-15、挑戦者を一気に置き去りにする。bananaもgood Dからの速攻で抵抗するものの、アウトサイドのシュートは精度を欠き、リバウンドはISACCが制圧、徐々に打つ手がなくなってしまう。残り5分で10点差とじりじり差を広げたSUNDAYはさらにKEITHの3ポイントなどが決まり、ほぼこのあたりで勝負あり。途中ISACCやBOBBYがストレスを溜め、試合を荒らすのも王者にとっては「いつも通り」。結局39-24、SUNDAY CREWが危なげなく勝利を収めた。


第2試合 ■太平洋クラブ × TEAM-S■
太平洋クラブ、TEAMS、「ALLDAY5強」同士が1回戦で激突。ALLDAY5大会中4大会で準優勝と「シルバーコレクター」のアリガタクナイ名称を今回こそ返上したいTEAM-Sは、「打倒SUNDAY」と「ALLDAY初優勝」の2つの悲願を達成したい。対する太平洋クラブは「5強」と称されながら他の4強相手にはいまだ未勝利。「魅せて勝つ」、そのポリシー通り「横浜の雄」に対して牙を剥く。



前半:TEAM-SのキャプテンSHU-Gがインサイドを決めてまずはSが先制。さらにTAKUが速攻を決めるとベンチの「ヤジ」にも華が咲く。対する太平洋クラブもTAIKIの3ポイントで追いすがるが、SはTAKUが3ポイントをお返し。序盤はS優位で試合が進む。中盤、追いかける太平洋クラブはTAKUのドライブインにはHUMMERがドライブイン、MAMUSHIのインサイドにはSTがジャンプシュートと「横浜の雄」相手に互角の戦いを見せるが、SはIPPEIの3ポイントで突き放すと、パターン化してしまった太平洋のドライブインを組織的なディフェンスで防ぎ始める。さらに攻めてはTAKUのドライブイン、MAMUSHIのインサイドとSがその差をじりじり広げ流れは完全にS。太平洋クラブもTAKEがインサイドの強さを見せ対抗するが、SはMAMUSHIの3ポイントも飛び出してお祭騒ぎ。結局11-23、ダブルスコアで前半を折り返した。

後半:IPPEIの3ポイントで幕を開けた後半、Sは「無敵艦隊」モードに突入。得意の「ベンチワーク」もさらに冴える。太平洋はSTが意地のドライブインで食い下がるも、ピックアップチームゆえの悲しい性か、1on1主体の攻撃はことごとく24秒ルールにひっかかってしまう。反対にSはMAMUSHIがトリッキーなプレーで観客を沸かす余裕、残り4分で31-17とセーフティーまでリードを広げる。両者とも集中力を欠き気味になってきた中盤以降、太平洋はようやくチームとしての攻め方が確立され、TAKEの高さと強さを生かしたポストアップ、スクリーンを多用。それによって活かされたSTとTAIKIがゴールを上げ、残り1分で8点差までつめるがここまで。最終スコア33-25でSが1回戦突破を果たした。「魅せて勝つ」がポリシーの太平洋クラブは「魅せる」と「勝つ」が両方とも中途半端なままSの前に撃沈。やりながらチームの戦術をはめていくピックアップチームの戦い方は、格下相手には通用しても4強相手には限界か?後味の悪い敗戦となった。


第3試合 ■FAR EAST BALLERS × OUTBREAKERS■
5大会連続ベスト4とALLDAYでは結果を残せていないFEBがここで登場。さらに今回はATSUSHI、KUNIO、HIDE、TANAをケガ等で欠く布陣。今回も苦しい戦いが予想される。対するOUTBEAKERSはワイルドカードを1位で通過。手負いの「5強の一角」を相手に金星を狙う。



前半:登録6人と寂しい構成のFEBはK-TAのフリースローで先制すると、さらにK-TAの速攻で連続ポイントをあげる。OUTBREAKERSは6番堤崎のポストアップで反撃するも、FEBはYOHEIがドライブインからイナして序盤のペースを握る。さらにCHRISが速攻からYOHEIに出すと、再びCHRISを経由してYOHEI。美しくイナしてリードを広げる。FEBはCHRISのループシュート、K-TAのジャンプシュート、FUJIの3ポイントで得点を重ねると、持ち味のGOOD DとMATSUのリバウンドが冴え、相手に点を与えない。終盤もCHRIS、FUJI、K-TA、MATSUのカウンターでFEBが突き放し完全なワンサイドゲーム。結局29-2。「手負いの布陣」「苦しい戦い」「金星」なんてとんでもない。ALLDAY史上、最大点差で前半を折り返す。

後半:FEBは後半も手を緩めず、速攻からK-TAがまずは先制する。OUTBREAKERSも4分過ぎにようやく11番YOSHIが2ゴール目を決めるが、FEBはMATSUがことごとくリバウンドをかっさらうとK-TA、YOHEIが連続得点。自ら楽しみ、観客を楽しませながら得点を重ねる。ここでFEBは満を持して、この日は兼任コーチの立ち位置だったAJが登場。AJスキップで観客の笑いを誘うなどALLDAY以前の「ストリートボール界の主役」FEBがようやく帰ってきた。結局終盤にも得点を重ねたFEBが41-6。ワイルドカードを勝ち上がったOUTBREAKERSに貫禄の違いを見せつけ、まずは6大会連続のベスト4進出を決めた。


第4試合 ■AT平塚CONECTIONS × HOT BLIZZARDS■
初出場のAT平塚CONECTIONSはその名の通りレペゼン平塚のピックアップチームで、メンバーに東海大学OBを擁する未知の強豪。ALLDAY初参戦ながら代々木に「湘南の風」を吹かせたい。対するHOT BLIZZARDSはALLDAY常連チーム。「ALLDAYの門番」として初出場チームにやすやすと負けるわけにはいかない。



前半:序盤HBは10番久野の3ポイントで先制すると、12番高橋のゴール下も決まって初出場のATに「ALLDAYの洗礼」を浴びせる。しかしATも12番青柳のフリースローで反撃すると1番時吉、9番池田を中心に反撃、常連チームHB相手に一歩も引かない戦いを挑む。対するHBもPG秋吉の3ポイント、8番森のジャンプシュートで徹底抗戦、一進一退の好ゲームを展開する。終了間際AT7番細谷が決め、18-15。初出場のAT平塚CONECTIONSが3点リードで折り返した。

後半:開始早々HBは秋吉が再び3ポイントを決め試合を振り出しに戻すと、さらに5番石橋が連続ジャンプシュート。一気に逆転しリードを広げる。ATもタイムアウトで流れを変えようとするがHBはこの日当たっている石橋が3ポイント。SUNDAY CREWを髣髴とさせる「後半のスタートダッシュ」でATを突き放しにかかる。しかしATは11番西堂のフリースローで反撃に転じると、時吉が3ポイントをねじ込み2点差まで追い上げる。さらにATは終盤、土壇場で西堂がポストアップから決め同点。HOT BLIZZARDSに傾きかけた流れをAT平塚CONECTIONSが引き戻して、同点のまま延長戦に突入した。

延長戦:3分間の延長戦、先制したのはAT。後半終盤から乗ってきた西堂がゴール下をねじ込むと、さらにフリースローで3点差とリードを広げる。しかしHBも9番小室の3ポイントが決まり同点。延長戦に入っても1点を争う展開が続く。延長戦までもつれ込んだ好ゲーム、気まぐれな勝利の女神が最終的に微笑んだのはAT。残り40秒から池田がジャンプシュートを決めると、何とか残り時間を逃げ切った。AT平塚CONECTIONSは初出場ながらベスト4進出。「ALLDAYの門番」HOT BLIZZARDSをまずは振り切って、「5強」の一角FEBへの挑戦権を得た。


第5試合 準決勝 ■SUNDAY CREW × TEAM-S■
準決勝第1試合は今まで4度「決勝カード」として行われてきた「因縁の対決」。これまではSUNDAY CREWが4連勝で「代々木の王者」となってきた歴史がある。辛酸を舐め続けてきた「横浜の雄」TEAM-Sは、今日こそ王者の喉元に噛みつき「代々木の常識」を覆したい。「事実上の決勝カード」と評判高い一戦の行方はいかに?



前半:KEITHがゴール下を押し込んでSUNDAYが先制すると、さらにISAACのフリースロー、KEITHのゴール下でリードを広げる。対するSもJUNが決めて反撃に転じると、UCCHIがクラッチシュートを決めて徹底抗戦。KEITHにインサイドを強引に決められても、すかさずUCCHIがAND1。さらに鮮やかなパス回しからJUNが3ポイントを決めリードを奪う。しかしSUNDAYは大黒柱ISAACが「鬼神の如く」ゴール下に君臨。ディフェンスリバウンドを奪うと、攻めても3ポイントを連発、軽々と逆転する。それでもSはTAKUのジャンプシュートで2点差とすると、JUN、TAKUのフリースローで再び同点。反対にSUNDAY CREWは終盤、チームファールが5に達し徐々にペースはSに傾く。残り4秒、5ファールルールでフリースローを得ると、SはこれをTAKUがきっちり決め14-13。いつもとは「ひと味違う」Sがリードを奪ってゲームを折り返した。

後半:こぼれ球をISAACがちょこんと押し込んで、開始早々SUNDAYが逆転する。「後半のスタートダッシュ」で今まで数々のチームを葬ってきた「代々木の王者」はこの試合も得意パターンに持ち込むべくISSACのフリースローなどでリードを広げる。しかしこの日のSはやっぱり「ひと味違う」。SUNDAYの攻撃を1回戦でも見せた組織的なgood Dで防ぐと、IPPEIが3ポイントを決め同点に追いつく。SUNDAYもBIG GREASEのAND1、YOUNG GUNのジャンプシュートで再びリードを奪うが、SはJUNがドライブインからAND1。過去4度とは違い、後半中盤まで接戦を演じる。いつもはSUNDAYが突き放す「死の時間帯」を乗り越えたSは、MICKYのフリースローで逆転すると、残り1分からSHIN。シュートのこぼれ球に劇的に飛び込んでAND1を決め、残り1分を切って3点のリードを奪う。最後の最後まで手に汗握る好ゲームは結局24-21。TEAM-Sが悲願の「SUNDAY CREW越え」を果たし、5度目の決勝進出。今まで越えられなかった壁を超え、「初優勝」の文字がいよいよ現実のものとなってきた。「絶対王者」SUNDAY CREWは前回に続いてまさかの敗退。「覇権奪回」の至上命題は次回へ持ち越された。


第6試合準決勝 ■FAR EAST BALLERS × AT平塚CONNECTIONS■
5強の一角ながらつねにベスト4に留まってきたFAR EAST BALLERSが、初出場のAT平塚CONECTIONSを迎えうつ一戦。ルーキーチームに負けるワケにはいかないFEBは1回戦に続く快勝で、悲願の決勝進出を決めたい。



前半:AT9番池田の3ポイントが決まってゲームスタート。対するFEBもK-TAの速攻、FUJIのジャンプシュートですかさず逆転する。ATも1番時吉がジャンプシュートを決めるが、FEBはYOHEIが3ポイントを鮮やかに突き刺すと、CHRISのフリースローでリードを広げる。ここからは一進一退の攻防。AT11番西堂がレイアップを決めると、FEBはカウンターからFUJI。FUJIがフリースローを決めれば、ATも同じくフリースローでやり返す。終始FEBリードでゲームは進むも、終盤ミスをついてAT10番長嶺、西堂が連続でポイントをあげ結局12-12。FEBにATが追いつくカタチで前半を終えた。

後半:開始早々AT池田が3ポイントを決め、前半終盤のイキオイそのままにATが逆転する。しかしFEBはK-TAのフリースローで反撃に転じると、YOHEIが再び3ポイント。さらにK-TAがディフェンスを引きずってゴールを決め、再び逆転する。対するATも池田がドライブインでFEBディフェンスを切り裂くと、さらに西堂がゴール下を決め、再び逆転。もFEB、YOHEIが3ポイントを決めれば、AT時吉も3ポイントをお返しと、終盤に入っても目が離せない好ゲームは、同点のまま残り1分を切る。しかし「ALLDAY5強」の一角として負けるワケにはいかないFEBは残り15秒からFUJI。起死回生の3ポイントを突き刺しAT平塚CONECTIONSの息の根を止めた。ルーキーチームに冷や汗をかかされながらも、これでFAR EAST BALLERSは悲願の決勝進出。先に決勝で待っているのは「宿敵」TEAM-S。ALLDAYでは水を開けられてしまった感があるものの「元祖・因縁の対決」が決勝で行われることとなった。


第7試合決勝 ■TEAM-S × FAR EAST BALLERS■
「TEAM-S vs FAR EAST BALLERS」。ALLDAY以前も含め、これまで日本のストリートボールシーンを引っ張ってきた両チームによる対戦がALLDAY決勝でついに実現。思えばここ代々木公園NIKEバスケットボールコートのオープニングマッチもこの組み合わせだった。どちらが勝っても悲願の初優勝となる決勝戦、戦前の予想では選手層が圧倒的に厚く「SUNDAY越え」も果たしたS有利だが、果たして載冠するのはどちらのチームか?

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前半:12分で行われる決勝戦、最初の2分間は両チームとも相手の出方を窺うように静かな立ち上がり。そんな中先手を奪ったのはFEB。YOHEIのジャンプシュートが決まってまずは先制するが、SもJUNがすかさず決め同点に追いつく。この後FUJIのジャンプシュート、UCCHIのレイアップが決まりそれぞれ追加点をあげるが、中盤まではお互いのgood Dもありロースコアゲームに。膠着気味の試合が動いたのは前半残り3分、2枚のディフェンスをAJが鮮やかにかいくぐって決めると、堰を切ったように両チームとも得点をあげ始める。SがSHU-Gのジャンプシュート、JUNのフリースローでリードすれば、FEBはYOHEIが3ポイント、フェーダウェイと連続得点で食らいつく。結局JUNの3ポイント、MICKYのジャンプシュートで終盤リードを広げたSが15-11。小差ながらリードを奪って前半を折り返した。

後半:後半も前半同様静かな立ち上がりながら、2分過ぎにIPPEIの3ポイントが決まってSが点差を広げる。しかしFEBもCHRISが3ポイントを決め食い下がると、K-TAのフリースロー、FUJIの速攻で1点差まで追い上げる。FEBはさらにAJのgood passからMATSUが決め逆転するが、SはJUNの3ポイント。決勝戦らしく手に汗握る展開となる。しかしここからFEBはK-TAがジャンプシュートを連続で決め咆哮、ペースを引き寄せると、さらにCHRISがスティールからバックシュートを決め、流れの悪くなったSにタイムアウトを取らせる。残り4分、SはJUNがロールでゴール下にスルスルと入り込んでゴールを決めるが、FEBもすかさずK-TAがこぼれ球に飛び込んで点差を縮めさせない。終盤に入っても一進一退。S、TAKUがカウンターから決めればFEBもFUJIがバックシュートを決める。しかし残り1分、ここからSが粘る。UCCHIがパススティールから決め2点差とすると、MATSUのフリースローがこぼれたところをJUNがリバウンドからUCCHIへ矢のようなパス。固くなったFEBのミスをついて、ついに同点に追いつく。ところがここでSはチームファールが痛恨の5つ目に達し、FEBにフリースローを与えてしまう。残り15秒、これをK-TAが決めてFEBが勝ち越すと、2本目がこぼれたリバウンドをMATSUがむしり取ってボールを回し、さらにSのファールを誘う。残り1秒、K-TAがフリースローをさらに決め、結果31-29。



プロとしてのプレッシャーからか「ALLDAYの呪縛」に苦しめ続けられたFAR EAST BALLERSが、ついについ念願の初優勝を飾った。「因縁の対決」、「過去の歴史」、「悲願の成就、霧散」… 様々な感情が絡まって勝者、敗者共に涙を流した決勝戦は、ALLDAYに「感動」と「新たな歴史」を刻み込んだ。ここからまた始まる新しいALLDAYに期待して欲しい。


#by katoyo - | 2006-04-18 01:20:00| ALLDAYレポート|


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コメント

wdsOUWSQUFSさんのコメント

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2007-03-15 08:17:03

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