ALLDAY Column

『アイザック・ソジャナーがALLDAYに帰ってきた』



JIRO'S Column : 11th ALLDAY

今回、個人的に一番盛り上がった瞬間。 それは、新生SUNDAY CREW「THE CREW」をホワイトボード片手に熱くコーチしていた、現在は高松ファイブアローズに所属するアイザック・ソジャナーが、決勝の「FAR EAST BALLERS(以降FEB)」戦残り3分10点ビハインドという場面で、いつのまにかユニフォームに着替えていたのを見た瞬間だった。 その瞬間、この「ALLDAY」というトーナメントに関われた幸せ、バスケットボールの楽しさ、まさに“THE BEAUTY OF THE GAME”を感じた。 


日本リーグ・埼玉ブロンコス時代に日本リーグ優勝やMVP獲得など実績は申し分なかった彼だったが、bjリーグ初年度にはどのチームからもオファーはなし。代々木公園にできたばかりのバスケコートで毎週日曜ピックアップゲームをする仲間たちで結成されたチーム「SUNDAY CREW」のメンバーとして「ALLDAY」に参戦した。「ALLDAY」4連覇の原動力となる活躍をするなか、激しいダンクの後に必ず吠えていたアイザック。「俺はこんなところでプレイするべき人間じゃない、レベルが違うんだ!」と心の中で叫んでいるように思えた。彼のレベルが特にずば抜けていたことに異論があるひとはいないだろう。リバウンドは言うまでもない。206CMという高身長ながら、3ポイントも決められる柔らかいシュートタッチをもち、またブロックショットへ飛ぶタイミングも絶妙なものがある。高松ブースターならわかると思うが、驚くのはコートビジョンとパスセンス。ALLDAYでも、速攻でPGばりにコートを横切るストライクのバウンス・パスを披露していた。そんな彼がストリートやクラブチームでしか活躍の場がないことにフラストレーションをためていたことは痛いほど感じていた。だから、1年後に彼がbjリーグ・高松ファイブアローズからドラフトされたときは、自分のことのように嬉しかった。 

わずか1週間前に開催した「ALLDAY PLAYGROUND」にも出場のオファーをしたかったが、シーズン直後、肩痛など満身創痍の状態でとてもプレイできる状態ではない、とのことだった。 

今回も、あくまでコーチのみのはずだった。たかがストリートの大会。そこに怪我を押してまで出ることについては賛否両論あると思う。しかし、ひとりのバスケ選手として、懐かしいストリートコートを囲む最高潮に盛り上がる1000人を超える観客、格段にレベルがあがった試合、因縁のFAR EAST BALLERS相手に自分の愛するチームがビハインド。この場面でプレイしたくない、と思わないバスケ選手はいないはず。 勝負にこだわる彼には、自分のチームが負けることに居てもたってもいられなかったはずだ。 

そんなアイザックのリバウンド、ブロック、シュートなど大車輪の活躍で奇跡的に追いつき、延長にもつれこむが、自ら放った同点の期待を込めた3ポイントシュートを外してしまう。だが、試合後に握手をしてFEBの選手たちを讃える姿からは、勝者であるFEBはもちろんのこと、この「ALLDAY」という大会に対する心底からのリスペクトが感じられた。

「ALLDAY」は11回を数え、出場チームも大幅に増えた。 今回のALLDAYでは、横田の「A-TEAM」(旧6Figure$/YOKOTA)、座間・厚木の「W COLUMN」、多国籍チーム「84’s」など外国人を主体とするチームが本戦出場チームの半数を占めるなど、新しい血もはいり、レベルアップは著しい。以前はアイザックのブロックを恐れてゴールに向かっていくのを逃げていた日本人選手たちが、ROBINSONやDAVIDなど目を疑うほどのジャンプ力を誇る外国人ショットブロッカーたちとの対戦に慣れてきて、レイアップを決める術を覚えてきた。 優勝チームのFEBも、以前よりも各選手が確実にレベルアップしている。 特にKEITAの活躍は、MVP選出に迷ったほどだった。(もしかしたらALLDAYの「MOST IMPROVED PLAYER」かもしれない)また、運営面でも大会はかなり進歩した。アイザックが以前、口を酸っぱくして言っていたこと。「観客席をつくってくれよ!観客はベンチがないと一日中バスケを観るのは辛いぞ!」いまでは、ニューヨークのトーナメントのような立派なスタンドができた。そんな「ALLDAY」に対する彼なりのリスペクトのしめし方があの最後のプレイだったのかもしれない。

そんな大会の決勝戦のラスト3分と延長、プロ選手として出る必要がない試合に、ひとりのバスケットボールプレイヤーとして、プレイしてくれたことへの感謝とリスペクトをこの場を借りて伝えたいと思う。 

試合後、アイザックが話しかけてきた。 
「ALLDAYは、夏の間、毎月やるべきだ!」
最高に嬉しいひとことだった。


P.S.
今回は、アイザックのほかにも、bjリーグなどで活躍するプロ選手たちも参戦した。 “BYA”というチームで出場したのは、埼玉ブロンコスのマーカス・トニーエルとアンドリュー・フィーリー。二人ともニュージャージー出身なだけあって、ストリートに慣れている感じだった。元FEBのATSUSHIやクラブチームのトップ選手であるKENTAROなどを擁する「ROCKERS」とは延長戦にまでもつれこみ、また座間・厚木基地のチーム「W COLUMN」とも僅差で勝ちあがったが、翌日は「SAITAMA BRONCOS」のファン感謝デーのため不出場、チームも出場辞退となったが、予選にはもったいないような好ゲームだった。
 
今回不出場だった「TEAM-S」「ISAMU」にももちろん期待したいし、どんな新しいチーム、選手が現れるか…次回をお楽しみに!


text by ALLDAY COMMISSIONER JIRO
#by fujimon - | 2007-06-08 10:59:21| ALLDAY Column|


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コメント

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